【第428話】新年、現業突破を目指す“企画会議”のススメ

「新商品の商品ページができあがって公開しました。ネットモールにも初めて出店して広告を打ち始めました」と若き経営者からのご連絡。

 

こちらの企業、とある業界の老舗ですが、業界全体が斜陽ということでそのトレンドに逆らえず、ジリジリと経営が縮んできていました。

 

どうしても市場依存で下請意識の抜けない社長。そうした中、社長の右腕である若き経営者が、孤軍奮闘、自社の持てる資源を使って自社看板の新商品企画に取り組んでいます。

 

こうした独立自尊の経営を歩み始める起点を持つために大切な意識があります。

 

それは「下請け」というビジネス構造に対する理解です。

 

一般に、下請けといえば大企業などの傘下で一部の仕事を請け負うという取引構造上の立ち位置と理解されています。これはこれで間違いではありません。しかし、下請けにも色々あるのです。

 

例えば、ネジの製造販売という看板を掲げている企業と、ネジメーカーと呼ばれる企業。同じようにネジを製造して販売していますが、その呼ばれ方が違います。

 

何が違うのでしょうか、経営意識としてどこが異なるのでしょうか…。

 

その答えはとても簡単です。「開発意識」です。

 

ネジ製造業は、お客様に言われたネジを製造します。このため受注するための技術を習得したり設備を整備することを技術力だと認識しています。

 

一方、ネジメーカーはこれから必要になるであろう新たなネジを自ら開発します。そしてこの開発を通じて新たな市場の開拓を目指します。その推進力を技術力だと考えます。

 

メーカーと呼ばれる企業は、“開発”という先行投資的な努力で新たな仕事、新たな顧客、新たな市場を創っていくことに賭けています。

 

経営意識の持ち方上の分類として、「下請け」とは市場に従ってしまっている経営を意味します。

 

既にある市場に沿って、その中から仕事をもらおうとします。そのため、価格競争となり値切られます。

 

こうした背景から「マーケットインは考えずプロダクトアウトで行きましょう」と常々お伝えしています。マーケットイン発想は一歩間違うと下請根性の強化につながってしまうからです。

 

そして、例え最初は小さかったとしても、自社で創った市場で、お客様に喜んでもらいながら豊かな経営を目指しませんか…とお伝えしています。

 

多くの中小企業の会議は、製造会議、営業会議。こうした内容を定例化した週間会議、月例会議でしょう。

 

開発意識を持っている企業の場合、ここに“企画会議”が加わります。当社が応えるべき新たな欲求や要望は、お客様はどんな方々か、そのために研鑽すべき技術力は、商品開発の方向性は…。

 

今の意識のまま新分野進出をしたところで、経営が下請けであることに変わりはありません。また違う市場に従って下請けを続けていくことになるでしょう。そしていずれ市場の衰退とともに御社も衰退します。

 

一方、開発型企業は、持てる能力技術を新たな市場創造に用途展開して、また新たな市場を創っていくでしょう。それは商品開発を通じた市場創造だという点で下請型と意識の根本が違います。

 

本当の意味で豊かな成長発展を目指すならば、まず“企画会議”を開催しましょう。

 

独自路線の成長を歩んでいくためには、「請け方」よりも「創り方」が大切です。前述の若き経営者は、その一歩を歩み始めており、いずれ皆が知る素晴らしい経営者になることでしょう。

 

新年、開発型企業を目指しませんか?

そのためにまずは“企画会議”から始めてみませんか?

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