【第417話】高収益を実現している経営に共通する3つの条件

「鳥肌が立ってきました…」と社長。プロジェクト会議で議論して、ホワイトボードに書き出した新製品の価値訴求のメッセージ文を見て、腕組みしていた腕をさすりながらこうおっしゃいます。

 

こちらの企業、とても歴史と技術力あるエンジアリング企業です。この度、社長渾身、悲願ともいえる初めての自社看板の新製品を完成させ、発売開始に向けた準備が進められています。

 

このプロジェクト、当初は、「販売代理店探し」を考えていました。当然のことながら日本中に営業拠点を構えることなど、人員的にもコスト的にも無理なことです。

 

ただし、こうした際、必ずお伝えしていることがあります。それは「直販しませんか?」ということです。目指す理想は「製造小売業」ですと。

 

今の時代、ネットを使えば自分で売ることができます。何とも便利な時代なのです。

 

その昔、商流といえば「製造業⇒卸売業⇒小売業⇒消費者」が前提とされていました。これはこれで合理的で意味あるものだったのですが、こうした商流はインターネットの台頭、情報テクノロジーによって大きく変わっています。

 

こうしたビジネスの構造変化を踏まえた上で、これから10年のビジネスで目指す理想は「製造小売業」ですとお伝えしています。

 

その理由はとてもシンプルです。この事業モデルが、高粗利を生むことで収益性を最大化し、その再投資でリスク低く拡大再生産の複利的な高成長をもたらす可能性を持っているからです。

 

そして、これは机上の空論などではなくて、すでに多くの企業が製造小売業型の経営に舵を切り高収益を実現しています。

 

こうした経営には共通する3つの条件があります。その3条件とは、

 

①自社企画の商品サービスであること

②その商品サービスのために設備が最適形成されていること

③それを自分で売っていること

 

いかがでしょうか…。分かるけど難しそう…という感じでしょうか。このことを詳しくお伝えしていきますので、もう少しお付き合いください。

 

まず、「自社看板の商品サービス」とは、自分たちで“企画”した商品サービスだということです。もう少し補足すれば、物理的に自社で作っているということではなくて、その商品サービスの中身、仕様、メニュー…を自分たちで企画しているかどうかということです。

 

いかがでしょうか。そうであれば出来そうな気がしてくるのではないでしょうか。

 

続いて「最適設備形成」ですが、ポイントは「その商品サービスのために」という点です。つまり、商品サービスの企画開発がまずあって、それを実現していくために設備を形成しているという順番です。

 

このことの意味は、設備自体が付加価値をもたらしているのではなくて、自分たちで考えた商品サービスを最終的にお客様にお届けする手段として、設備を使っているということです。

 

そして3つ目、「自分で売る」は読んで字のごとくです。最終的には全て自分たちで実施しなかったとしても、販売を誰かに頼ろうとするのではなくて、まず自分たちでやろうと腹を決めることです。

 

こうすることで、自分たちが企画した商品サービスをお客様に伝えようとする努力に気付きますし、流通経路で外部流出していた利益を内部化することができるのです。

 

自ら企画したビジネスで、最初から最後までやり切る意識が大切です。誰かが敷いたレールに乗ることを考えるよりも、例え最初は小さくても自らが企画した商売で勝負することを目指す意識が大切です。

 

高収益とは、そうした創意工夫の努力から生まれるのですから。

 

自社の“企画”で勝負しませんか?

3条件の実現、報われる高収益に挑戦しませんか?

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